たびとの旅路 ~電脳砂漠の冒険譚~

フロッピー頼りに歩き、クラウドの地平を見つめる今日まで。見つけたオアシス、迷い込んだ砂の迷宮、全てこの羊皮紙に。

新世界の扉を開く儀式 ~Hyper-Vに、Windows 11の魂を降臨させる~

旅の途中、興味深いオアシスを見つけた。忘れないうちに、この羊皮紙に記しておくとしよう。

2021年10月5日。ついに、Windows 11という、新たなる世界への扉が開かれた。私も早速、その門をくぐり、新たな大地の空気を吸っている。見た目はシンプルになり、アイコン(操作のための小さな絵)には統一感が生まれ、その第一印象は悪くない。

しかし、まだこの新世界への移住をためらっている冒険者も多いことだろう。ならば、まずは安全な場所から、その景色を覗いてみてはどうだろうか。 これは、Hyper-V(ハイパーバイザー:仮想マシンを創る神器)という名の「安全な箱庭」に、Windows 11の魂(OS:オペレーティングシステム)を降臨させ、心ゆくまでその世界を探検するための、壮大な儀式の、始まりの記録である。

この羊皮紙のあらまし

この羊皮紙が導く者

  • Windows 11という、新たな世界がどんなものか、まずは触れてみたいと願う者
  • 自らの大地(本番環境)を書き換える前に、その変化を安全な場所で評価したい探求者
  • 仮想環境という名の箱庭に、新たな魂を降臨させる儀式に興味がある冒険者
  • Microsoftアカウントなしで、ローカルアカウントでWindows 11を使いたい者
  • Hyper-Vという仮想化技術を使って、複数のOSを一つのPC内で管理したい開拓者

砂漠の道標

  • Hyper-V(ハイパーバイザー) - Windows上で仮想マシンを作成・実行する神器。物理PC内に別のPCを創造できる仮想化技術。
  • 仮想マシン(Virtual Machine) - 物理的なコンピュータの中に創られる、仮想のコンピュータ。独立したOSを動かせる。
  • ISO(ディスクイメージ) - OSをインストールするための種。CDやDVDの内容を一つのファイルにまとめたもの。
  • OS(オペレーティングシステム) - コンピュータを動かすための基本ソフトウェア。Windowsもその一つ。
  • TPM(トラステッド プラットフォーム モジュール) - セキュリティチップ。Windows 11が必須とする、暗号化やセキュリティ機能を提供する守護者。
  • プロセッサ(CPU) - コンピュータの頭脳。仮想マシンには物理CPUの一部を割り当てる。
  • メモリ(RAM) - 一時的な記憶領域。OSが快適に動作するために必要な作業スペース。
  • ローカルアカウント - PC内のみで有効なアカウント。Microsoftアカウント(クラウド連携)とは異なる、古き良き独立した魂。

第一の儀式:魂の結晶を手に入れる(ISOファイルダウンロード)

まずは、Microsoftという名の神々の神殿から、Windows 11の魂の結晶(ISOファイル:OSのディスクイメージ)を授かる。

Windows 11 をダウンロードする

神々の神殿から、魂の結晶を授かる

第二の儀式:魂を宿す器を創る(Hyper-V仮想マシン作成)

次に、Hyper-Vマネージャー(仮想マシン管理ツール)という名の魔法の工房で、魂を宿すための器(仮想マシン:仮想のコンピュータ)を創造する。 この儀式には、いくつかの重要な作法がある。

  • 世代は「第2世代」を選ぶべし。 Windows 11が要求する新しい規格に対応した器の型。
  • 起動メモリは「4096MB」以上を捧げるべし。 魂が快適に動くための記憶の器。
  • セキュリティ設定で「トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM:セキュリティチップ)を有効にする」の封印を解くべし。 Windows 11が厳格に求める、魂の守護者。
  • プロセッサは「2つ」以上を捧げるべし。 魂を動かすための、思考の核。

これらの作法を一つでも間違えれば、魂は器に宿ることを拒絶するだろう。

トラステッド プラットフォーム モジュールを有効にする

魂を宿すための、最も重要な儀式の一つ

最終儀式:魂の降臨と、世界の創造(Windows 11インストール)

全ての準備が整ったら、器に魂の結晶(ISOファイル)をセットし、起動の呪文を唱える。 「Press any key...」の神託に応えれば、ついに、世界の創造(OSのインストール)が始まる。

Windows 11 セットアップ

新世界の創造が、今、始まる

ライセンス認証は「プロダクトキーがありません」で進み、エディションは「Pro」を選ぶ。 そして、最も重要なのが、アカウント設定(ユーザー作成)の場面だ。

オフラインアカウントという、隠されし道

Microsoftアカウント(クラウド連携アカウント)との連携を求める画面で、ひっそりと存在する「サインインオプション」を選ぶ。そして、「オフラインアカウント」へと進み、さらに「今はスキップ」を選ぶことで、我々はローカルアカウント(このPC内のみで有効なアカウント)という、古き良き時代の道を選ぶことができる。

サインインオプションを選択する

神々の監視から逃れるための、隠された道

ユーザー名とパスワードを定め、いくつかの質問に答えれば、儀式は完了だ。 しばらく待てば、我々の目の前に、生まれたばかりのWindows 11の世界が、その姿を現すだろう。

インストール中

魂が、新たな世界に降臨する瞬間

羊皮紙を巻く前に

今回は、Windows 11の魂を、Hyper-Vという箱庭に降臨させる、その儀式の全てを記した。

この儀式の最大の価値は、本番環境を一切汚すことなく、新世界を探検できることにある。Hyper-Vという安全な箱庭の中で、思う存分、Windows 11の新たな作法を学び、評価し、そして納得してから、真の移住を決断することができる。

特に、オフラインアカウントを作成する道は、巧妙に隠されており、知らなければ辿り着けないかもしれない。Microsoftはクラウド連携を強く推奨するが、我々には古き良き時代の、独立した魂を選ぶ自由がまだ残されている。

Hyper-Vで安全に試す価値

  1. リスクゼロの探検 - 本番環境を一切変更せず、新OSの全てを体験できる
  2. TPM要件の確認 - Windows 11が要求する厳格なハードウェア要件を、事前に理解できる
  3. オフラインアカウントの作成 - 巧妙に隠された「独立した魂」を創る道を学べる
  4. 何度でもやり直せる - 失敗しても仮想マシンを削除して再挑戦できる自由

儀式を成功させるための注意点

  1. TPMの有効化は必須 - これを忘れるとインストールが拒絶される
  2. メモリとプロセッサは十分に - 4GB以上のメモリと2コア以上のプロセッサが推奨
  3. 第2世代を選ぶこと - Windows 11の要件に対応した新しい規格の器が必要

まとめ

Windows 11は、その門をくぐるための条件が、これまでより厳格になった。しかし、Hyper-Vという安全な箱庭があれば、我々は何度でも、リスクなく、その世界を探検できる。

いづれ、この生まれたばかりの世界を隅々まで探検し、古の世界(Windows 10)との違いを、解き明かしていくことにしよう。

この羊皮紙が、同じように、新世界への移住を検討する、未来の冒険者の助けとなることを願う。

おっと、どうやら相棒が腹を空かせたようだ。今日はこのへんで筆を置くとしよう。

砂漠で見つけた魔法のランプ

ラクダの独り言

ご主人が「新しい世界を創る!」とか言って、また箱庭いじりを始めたぜ。なんでも、窓が10個から11個に増えた、新しい世界らしい。俺に言わせりゃ、窓なんてのは、一つありゃ十分だろうに。まったく、人間ってのは、すぐに新しいものを欲しがる生き物だな。やれやれだぜ。