たびとの旅路 ~電脳砂漠の冒険譚~

フロッピー頼りに歩き、クラウドの地平を見つめる今日まで。見つけたオアシス、迷い込んだ砂の迷宮、全てこの羊皮紙に。

古き呪文よ、安らかに眠れ ~docker-compose v1からv2へ、魂の入れ替え儀式~

旅の途中、ふと、我が身の魔法が、もはや古の遺物と化していることに気づいた。忘れないうちに、この驚愕と、再生の記録を、羊皮紙に記しておくとしよう。

かつて、私はDocker Desktopという名の安住の地を捨て、WSL2/Ubuntuという荒野に、直接Dockerの拠点を築いた。その時、私はdocker-compose(ハイフンあり)という名の、古の呪文を習得した。それは、複数のコンテナという名のゴーレムを、一度に操るための、強力な魔法だった。

しかし、時代の流れは、砂漠の風よりも速い。いつの間にか、世は「V2」という新たな時代へと移り変わり、私の愛用していた呪文は、もはや過去の遺物となっていたのだ。新たな時代では、呪文はdocker compose(ハイフンなし)と唱えられ、その魂は、Docker本体という名の、より大きな存在へと統合されていた。 これは、古き魂を丁重に弔い、新たな魂を、正しい祭壇に迎え入れるための、一人の魔法使いの、魂の入れ替え儀式の記録である。

この羊皮紙のあらまし

この羊皮紙が導く者

  • 私と同じように、未だdocker-compose(ハイフンあり)という古の呪文を唱えている者
  • Docker Composeの、V1とV2という、二つの時代の違いを知りたい探求者

第一の儀式:古き魂を弔う(docker-compose v1の削除)

まずは、我が身に宿る、古き魂の在り処を突き止める。whichの呪文で、その魂が/usr/local/binという、古の祭壇に眠っていることを確認する。

$ which docker-compose
/usr/local/bin/docker-compose
$ docker-compose --version
docker-compose version 1.29.2, build 5becea4c

安らかに眠ってもらうため、その亡骸はリネームし、シンボリックリンクという名の魂の糸を、静かに断ち切る。

$ sudo mv /usr/local/bin/docker-compose /usr/local/bin/docker-compose.v1
$ sudo rm /usr/bin/docker-compose

第二の儀式:新たな魂を、正しい祭壇へ(docker-compose v2のインストール)

次に、GitHubという名の、魂の宝物庫で、最新のv2の魂を探し出す。 そして、ここが重要だ。新たな魂が眠るべき祭壇は、もはや/usr/local/binではない。/usr/libexec/docker/cli-pluginsという、Docker本体の、より深奥にある聖域なのだ。

curlの呪文で、新たな魂を正しい祭壇へと導き、chmodでその力を解放し、ln -sで、再び魂の糸を結び直す。

# 新たな魂を、正しい祭壇へ
$ sudo curl -L "https://github.com/docker/compose/releases/download/v2.2.3/docker-compose-$(uname -s)-$(uname -m)" -o /usr/libexec/docker/cli-plugins/docker-compose
# 魂の力を解放する
$ sudo chmod +x /usr/libexec/docker/cli-plugins/docker-compose
# 再び、魂の糸を結ぶ
$ sudo ln -s /usr/libexec/docker/cli-plugins/docker-compose /usr/bin/docker-compose

docker-compose --versionと問いかければ、v2の輝きを放つ、新たな魂の鼓動が聞こえてくるだろう。

$ docker-compose --version
Docker Compose version v2.2.3

羊皮紙を巻く前に

今回は、docker-composeをv1からv2へと入れ替える、ささやかな儀式の記録だった。 しかし、このささやかな儀式の中にこそ、時代の移り変わりという、大きな流れが凝縮されている。

我々冒険者は、常に自らの武具や魔法を磨き続けねばならない。さもなくば、知らず知らずのうちに、時の流れから取り残され、古の遺物と共に、砂漠の砂に埋もれてしまうだろう。

この羊皮紙が、同じように古き呪文を唱え続けている、未来の冒険者の、自らを顧みるきっかけとなることを願う。

おっと、どうやら相棒が腹を空かせたようだ。今日はこのへんで筆を置くとしよう。

砂漠で見つけた魔法のランプ

ラクダの独り言

ご主人が「俺の呪文は、もう古いのか…」なんて、やけに落ち込んでいる。かと思えば、次の瞬間には「新しい詠唱法を覚えたぞ!」と、はしゃいでいる。俺に言わせりゃ、呪文なんてのは、ちゃんとゴーレムが動けば、古いも新しいもねえと思うんだがな。まったく、人間ってのは、流行り廃りに弱い生き物だぜ。やれやれだぜ。