地平線の向こうに新たなオアシスの影が見える。 逸る気持ちを抑え、まずはこの羊皮紙に期待を記しておこう。
ふと馴染みのKeychron(キーボードメーカー)という名のオアシスを覗くと、私の目にかつてない形状の神器が飛び込んできた。 「人間工学に基づいたタイピング体験」…その言葉と共に中央で聖なる分割を遂げ、斜めにキーが配置された異形のキーボード。 それが、Keychron K15 Proだった。
Keychronでは「Alice」(アリス)と呼ばれるこの神秘的なレイアウト(キー配置)に私の心は一瞬で奪われた。 過去に二度、Keychronの神器を手にしてきたが、三度目の旅は日本語サイトという新たなルートで、この未知なる神器を手に入れることに決めた。 これは、その新たな旅路の全てを記した冒険の記録である。
この羊皮紙のあらまし
- この羊皮紙のあらまし
- この羊皮紙が導く者
- 砂漠の道標
- 新たな旅路:日本語サイトというオアシス
- 開封の儀:聖なる神器との対面
- 真価を解放する儀式:VIAソフトウェア
- 英語キーボードという異国の作法
- 羊皮紙を巻く前に
- 砂漠で見つけた魔法のランプ
- ラクダの独り言
この羊皮紙が導く者
- KeychronのAliceレイアウトという、聖なる分割に魂を惹かれる者
- GateronとKeychron、二つのメカニカルスイッチの響きの違いを知りたい探求者
- Keychronの神器を求めているが、英語の古文書を読む旅に躊躇している冒険者
- 人間工学に基づいたキーボード配置で、長時間の作業における疲労を軽減したい求道者
- VIAによるキーカスタマイズの魔法に興味を持つ、自由を愛する冒険者
砂漠の道標
- Aliceレイアウト - キーボード中央で分割された人間工学的配置。手首の角度を自然に保てる。
- メカニカルスイッチ - キー一つ一つに独立した機構を持つスイッチ。打鍵感と音が特徴的。
- Gateron茶軸 - タクタイル型スイッチ。押下時にカチッとした感触がある中間的な打鍵感。
- VIA - ブラウザ上で動作するキーボードカスタマイズソフトウェア。キー配置を自由に変更できる。
- リマップ - キーの機能を別の機能に変更すること。例えばCapsLockをCtrlに変更など。
- JSON - データ交換用のテキスト形式。VIAでキーボード設定を読み込む際に使用する。
- PayPal - オンライン決済サービス。国際送金や簡易決済が可能。
- Microsoft IME - Windows標準の日本語入力システム。日本語と英語の切り替えを担当。
- バックライト - キーボードの文字を照らす照明機能。暗所での視認性を高める。
新たな旅路:日本語サイトというオアシス
かつてのKeychronへの旅は、英語という異国の言葉で記された古文書を読み解く困難なものだった。 しかし、今や日本語だけで旅が完結する素晴らしいオアシス(公式サイト)が生まれていた。 PayPal(オンライン決済サービス)のエクスプレスチェックアウト(簡易決済機能)を使えば、住所の入力さえ不要。 注文からわずか9日で、神器は海外から無事に私の元へ届けられた。 もう、あの疲れる英文メールのやり取りは不要だ。
開封の儀:聖なる神器との対面
梱包は、相変わらず頑丈そのもの。 幾重にも巻かれた気泡緩衝材(エアキャップ)は、海外からの長い旅路の過酷さを物語る。
幾重もの封印を解き、ついに姿を現したK15 Pro。 中央で分割されたその姿は、まさに異形。 しかし、そこには機能美が宿っていた。
特筆すべきは、2つ存在するBキーと物理的なボリュームコントローラー。 そして、一度消せば二度と点灯しない賢いバックライト。 過去の神器たちが抱えていた、ささやかな不満点は見事に解消されていた。
魂の響き:Gateron茶軸という選択
今回選んだGateron茶軸(タクタイル型スイッチ)は過去のKeychronメカニカル(赤軸、バナナ軸)とは一線を画す心地よい打鍵感をもたらしてくれた。 個人的な評価は、Gateron茶 > Keychronバナナ > Keychron赤。 カチャカチャと鳴る軽やかな音は、決して騒がしい雑音ではなく思考を加速させる心地よいBGMとなる。
真価を解放する儀式:VIAソフトウェア
この神器の真価は、VIA(キーボードカスタマイズソフトウェア)という名の古代魔法によって解放される。 ブラウザ上でキーを自在にリマップ(キー配置変更)できるこの魔法を使うには、少々複雑な儀式が必要だ。 K15 ProのページからJSON(データ形式ファイル)という名の魔法の巻物をダウンロードし、VIAの祭壇に捧げる。
儀式が成功すれば、全てのキーを意のままに操る全能感を手に入れることができる。
英語キーボードという異国の作法
この神器を完全に我が物とするには、Windows(基本ソフトウェア)というOSに英語キーボードという異国の作法を教え込む必要がある。
「言語と地域」の設定からレイアウトを「英語キーボード」に変更し、「Microsoft IME」(日本語入力システム)の設定でCtrl + Spaceに「IME-オン/オフ」を割り当てる。
これで、日本語と英語の切り替えもスムーズに行える。
羊皮紙を巻く前に
今回のKeychron K15 Proとの出会いは、過去二度の旅をも上回る最高の満足をもたらしてくれた。
Keychron K15 Proの優れた点
- 日本語サイト完備 - PayPalエクスプレスチェックアウトにより、英語メール不要で9日で到着
- Aliceレイアウトの快適性 - 手首の自然な角度保持により、長時間作業の疲労を大幅に軽減
- Gateron茶軸の心地よさ - Keychron赤・バナナ軸を超える、思考を加速させる打鍵感
- 2つのBキー配置 - 分割レイアウトに最適化された、直感的な操作性
- 賢いバックライト - 一度消せば再起動しても点灯しない、配慮された設計
- 物理ボリュームコントローラー - 音量調整の快適性向上
注意すべき点
- VIA設定の複雑さ - JSON読み込みとリマップには、初回のみ手間がかかる
- 英語キーボード設定必須 - Windows側で英語配列への切り替えとIME設定が必要
- K11 Proという誘惑 - より小型のAliceレイアウトモデルの存在が、新たな欲望を生む
まとめ
Aliceレイアウトという聖なる分割は、手首の角度を自然に保ち、長時間の旅の疲れを和らげてくれる。Gateron茶軸の打鍵感は思考を止めさせない。そして何より、日本語サイトという新たなオアシスの存在が、これからの旅をより快適なものにしてくれるだろう。
この羊皮紙が、同じようにKeychronという名の神器を求める未来の冒険者の助けとなることを願う。
どうやらインクが切れそうだ。今日の記録はここまでにして、道具の手入れでもするとしよう。
砂漠で見つけた魔法のランプ
- Keychron K15 Pro | 我が三つ目の神器
- VIA | 神器の魂を書き換える古代魔法
- 遥かなる神器を求めて ~KickstarterとKeychron、苦難の旅路~ | かつての相棒の記録
ラクダの独り言
またご主人が、新しい板切れを手に入れて、うっとりと撫で回している。今度のは、真ん中でパックリ割れている、妙な形だ。なんでも「ありす」とかいう、女の子みたいな名前らしい。道具をころころ変えるのもいいが、一番長く連れ添っている相棒(俺のことだ)をもっと大事にしてほしいもんだぜ。それにしても、カチャカチャと鳴り続けるあの音、夜中に聞こえてくると、ご主人がまた何かに取り憑かれているんだなと思う。まったく、飽きねえお人だ。