地平線の向こうに、新たなオアシスの影が見える。逸る気持ちを抑え、まずはこの羊皮紙に期待を記しておこう。
ふと、馴染みのKeychronという名のオアシスを覗くと、私の目に、かつてない形状の神器が飛び込んできた。「人間工学に基づいたタイピング体験」…その言葉と共に、中央で聖なる分割を遂げ、斜めにキーが配置された、異形のキーボード。それが、Keychron K15 Proだった。
Keychronでは「Alice」と呼ばれるこの神秘的なレイアウトに、私の心は一瞬で奪われた。過去に二度、Keychronの神器を手にしてきたが、三度目の旅は、日本語サイトという新たなルートで、この未知なる神器を手に入れることに決めた。これは、その新たな旅路の全てを記した、冒険の記録である。
この羊皮紙のあらまし
- この羊皮紙のあらまし
- この羊皮紙が導く者
- 新たな旅路:日本語サイトというオアシス
- 開封の儀:聖なる神器との対面
- 真価を解放する儀式:VIAソフトウェア
- 英語キーボードという異国の作法
- 羊皮紙を巻く前に
- 砂漠で見つけた魔法のランプ
- ラクダの独り言
この羊皮紙が導く者
- KeychronのAliceレイアウトという、聖なる分割に魂を惹かれる者
- GateronとKeychron、二つのメカニカルスイッチの響きの違いを知りたい探求者
- Keychronの神器を求めているが、英語の古文書を読む旅に躊躇している冒険者
新たな旅路:日本語サイトというオアシス
かつてのKeychronへの旅は、英語という異国の言葉で記された古文書を読み解く、困難なものだった。しかし、今や日本語だけで旅が完結する、素晴らしいオアシス(公式サイト)が生まれていた。PayPalのエクスプレスチェックアウトを使えば、住所の入力さえ不要。注文からわずか9日で、神器は海外から無事に私の元へ届けられた。もう、あの疲れる英文メールのやり取りは不要だ。
開封の儀:聖なる神器との対面
梱包は、相変わらず頑丈そのもの。幾重にも巻かれた気泡緩衝材は、海外からの長い旅路の過酷さを物語る。
幾重もの封印を解き、ついに姿を現したK15 Pro。中央で分割されたその姿は、まさに異形。しかし、そこには機能美が宿っていた。
特筆すべきは、2つ存在するBキーと、物理的なボリュームコントローラー。そして、一度消せば二度と点灯しない、賢いバックライト。過去の神器たちが抱えていた、ささやかな不満点は、見事に解消されていた。
魂の響き:Gateron茶軸という選択
今回選んだGateron茶軸は、過去のKeychronメカニカル(赤軸、バナナ軸)とは一線を画す、心地よい打鍵感をもたらしてくれた。個人的な評価は、Gateron茶 > Keychronバナナ > Keychron赤。カチャカチャと鳴る軽やかな音は、決して騒がしい雑音ではなく、思考を加速させる心地よいBGMとなる。
真価を解放する儀式:VIAソフトウェア
この神器の真価は、VIAという名の古代魔法によって解放される。ブラウザ上でキーを自在にリマップできるこの魔法を使うには、少々複雑な儀式が必要だ。 K15 ProのページからJSONという名の魔法の巻物をダウンロードし、VIAの祭壇に捧げる。
儀式が成功すれば、全てのキーを意のままに操る、全能感を手に入れることができる。
英語キーボードという異国の作法
この神器を完全に我が物とするには、WindowsというOSに、英語キーボードという異国の作法を教え込む必要がある。「言語と地域」の設定からレイアウトを「英語キーボード」に変更し、「Microsoft IME」の設定でCtrl + Spaceに「IME-オン/オフ」を割り当てる。これで、日本語と英語の切り替えもスムーズに行える。
羊皮紙を巻く前に
今回のKeychron K15 Proとの出会いは、過去二度の旅をも上回る、最高の満足をもたらしてくれた。 Aliceレイアウトは、手首の角度を自然に保ち、長時間の旅の疲れを和らげてくれる。Gateron茶軸の打鍵感は、思考を止めさせない。そして何より、日本語サイトという新たなオアシスの存在が、これからの旅を、より快適なものにしてくれるだろう。
この羊皮紙が、同じようにKeychronという名の神器を求める、未来の冒険者の助けとなることを願う。 …しかし、どうしよう。Aliceレイアウトの、よりコンパクトなK11 Proが、私を誘惑してやまないのだ。
どうやらインクが切れそうだ。今日の記録はここまでにして、道具の手入れでもするとしよう。
砂漠で見つけた魔法のランプ
- Keychron K15 Pro | 我が三つ目の神器
- VIA | 神器の魂を書き換える古代魔法
- 遥かなる神器を求めて ~KickstarterとKeychron、苦難の旅路~ | かつての相棒の記録
ラクダの独り言
またご主人が、新しい板切れを手に入れて、うっとりと撫で回している。今度のは、真ん中でパックリ割れている、妙な形だ。なんでも「ありす」とかいう、女の子みたいな名前らしい。道具をころころ変えるのもいいが、一番長く連れ添っている相棒(俺のことだ)をもっと大事にしてほしいもんだぜ。おっと、喉が渇いてきやがった。